[ スチールラック ][ ナレッジ ][ 未分類 ]

スチールラックを利用した物流倉庫のレイアウト方法の基本


前回の記事では物流倉庫のラックの種類と選び方を解説しました。

物流倉庫のラックの選び方がわかる!スチールラックの種類と仕様を解説

今回はスチールラックを利用した倉庫のレイアウト方法の基本を説明します。

大規模な倉庫であれば、物流コンサルタントの協力のもと、WMS導入を前提としたスチールラックレイアウトを設計し、効率的なピッキング作業環境を整えることができますが、それなりの投資が必要です。

本記事は、システム導入を伴わない中小規模の倉庫で、物流コンサルタントに頼らずに独力で効率的な倉庫レイアウトを決めるための一助としてもらうことを目的とします。倉庫の移転や新設をする際の参考にしていただければ幸いです。

 

業務エリアを決める

どのような倉庫であっても「入荷」「入荷検品」「保管」「ピッキング」「出荷検品」「出荷」の6つの業務を行うことになります。

倉庫レイアウトを決める際は、まずはこれらの業務エリアをどう配置するか、倉庫形状と倉庫内業務の動線を考慮して決めます。一般的に、一筆書きできる動線が効率的なレイアウトとされています。下記に例をあげます。

入荷口と出荷口が片側の倉庫(U型レイアウト)

入荷口と出荷口が両側の倉庫(I型レイアウト)

※ここでは、簡易的に表現するために保管エリアとピッキングエリアを統合していますが、別エリアとすることも多くあります。その場合、保管エリアは、パレットラックやネステナーなどを設置してパレット単位で保管し、ピッキングエリアではスチールラックなどを設置して、出荷の単位で保管されます。

 

ラックのレイアウトを決める

ピッキングエリア/保管エリアにラックをどのように配置するかはピッキング動線と通路幅、保管効率のバランスで決めます。

通路幅はピッキングに使用する台車と荷物の大きさ、およびピッキング作業者がすれ違うかどうかなどから決めます。

ピッキング動線の例を図示したラックのレイアウト例をいかに示します。

保管効率を優先したレイアウト

U型

I型

ピッキング効率を優先したレイアウト

U型

I型

 

在庫品の保管場所を決める

次にレイアウトしたラックのどこに、どの在庫品を保管するかを決めます。

ポイントはピッキング作業時の移動距離をいかに短縮できるか、となります。ピッキング動線を短縮するには、入出荷頻度の高いものを出入り口付近に配置するのがセオリーです。

これを実現するためにABC分析という手法を用います。ABC分析とは、重点分析とも呼ばれ在庫品目を重要度別にクラス分けして、クラス別に段階的な管理を適用する手法です。入出荷頻度の高い順にAクラス品、Bクラス品、Cクラス品に分けて配置場所を決めます。

 

ABC分析

ABC分析の改善前後の保管レイアウト

いかがでしょう?上記の例でピッキング動線がかなり短縮されたことがわかるかと思います。

ここではピッキング移動距離のみで配置を検討しましたが、天井高の高い倉庫などで導入される高層中量ラックなどではラックの上部のCクラス品を保管するなど高さをキーに配置することもできます。いずれにしてもアクセスしやすい場所にAクラス品を配置することが肝要です。

 

今回あげた例はいずれも簡略化していますが、実際の業務では様々な条件のもとでレイアウトを決める必要があります。

マテバンクではスチールラックをはじめとした物流機器全般の中古売買サービスを提供しており、スチールラックについても新品よりもお買い得な価格で販売しております。ご希望に応じて、設置工事やレイアウト設計の助言などもさせていただいております。

倉庫の新設、移転、統合をご検討の方はぜひご連絡ください。お待ちしております。