不要なマテハン(物流機器)の処分にかかるコストを削減するコツ – 売却の具体的なメリット –

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倉庫や工場を退去したり移転する際に、それまで使用されていたマテハン(物流機器)やその他の設備、什器の処分が発生します。この処分の方法にはいくつかの種類があり、その選択を適切に行わなければ、処分にかかるコストが大きく膨らんでしまう可能性もあります。
ここではマテハン(物流機器)の処分にかかるコスト削減のコツを紹介したいと思います。

マテハン(物流機器)の処分方法

まず、マテハン(物流機器)の処分方法として代表的なものを3つ、ご紹介します。リサイクル(素材として売却し、再利用)、廃棄(ゴミとして処分)、そしてリユース(中古商品として売却し、再使用)です。

リサイクル(素材として売却し、再利用)

リサイクルは、マテハン(物流機器)に使われていた材料(金属やプラスチックなど)を、次の製品を作るための材料として再生するという方法です。
ラックやネステナーに使われる金属は、一度溶かして再利用されます。プラスチックも同様です。再生パレットと呼ばれる物を見かけることがあるかと思いますが、これはリサイクルされたプラスチックを活用した商品ということです。
リサイクルでは、素材毎にその時の相場価格があり、大体それに近い水準で、リサイクルを生業とする業者に買い取ってもらうことになります。

 廃棄(ゴミとして処分)

マテハン(物流機器)を産業廃棄物、要はゴミとして処分してしまう方法です。
処分にはお金がかかるため、お金を払ってマテハン(物流機器)を捨てる、ということになります。

リユース(中古商品として売却し、再使用)

マテハン(物流機器)をそのままの状態で売却し、次の使用者が再び同じように使用する(再使用する)のがリユースです。
そのままの状態で再使用することが前提となるため、余計なコストがかかりません。商品の価値に応じて売却価格が決まり、お金が返ってきます。

コスト削減効果の比較(概要)

リユース、リサイクル、廃棄の順にコスト削減効果が大きい

コスト削減効果の大きい順に、リユース(中古商品として売却)、リサイクル(素材として売却)、廃棄となります。

マテハン(物流機器)の処分方法によるコスト削減効果の比較

マテバンクのアプローチ = 3R(リデュース、リユース、リサイクル)

マテバンクでは、倉庫や工場の移転・退去に伴って不要なマテハン(物流機器)が出る際に、そのコストをなるだけ小さくできるよう、対象の物を仕分けして、コスト削減効果の大きい「リユース>リサイクル>廃棄」の優先順で処分方法を決めて行きます。

マテバンクによる不要になった物流機器の買取サービス。手間をかけて調査・仕分けしてより高く買い取る。

できるだけリユース、リサイクルの対象を増やす考え方なので、廃棄の対象となるものは減ります。これはゴミの削減(Reduce)と言え、マテバンクのアプローチは、環境のための行動としてよく言われる3R(Reduce=ゴミを減らす、Reuse=再使用する、Recycle=再生資源として再利用する)と、ピッタリ一致しています。

リユース(中古売却)のコストメリット

この後、コスト面で具体的にどの程度の差があるものなのか、例を挙げて説明いたします。廃棄はお金がかかるばかりですので、リサイクル(素材売却)との比較を中心に行います。

「コストがかかる」というよりは、「お金が返ってくる」

ここまでコスト、コストと書いてしまっておりますが、実際にはリユースにすれば、お金が掛かるというよりは、売却益が出てお金が返ってくるケースが多くなります。

金属製品の場合のメリット

金属製のマテハン(物流機器)の場合は、金属スクラップとの比較になります。中量ラック、中軽量ラック、パレットラック、ネステナー、カゴ台車などが対象商品で、全て一般的には鉄製です。
下表にリユース(中古売却)とリサイクル(素材売却)の比較例を挙げます。

(2022年4月更新)

プラスチック製品の場合のメリット

プラスチックの素材買取との比較になります。例えば、パレットや折り畳みコンテナが対象になります。

プラスチック製商品の買取価格の比較表

※比較の前提
• 鉄スクラップの相場は常に変動します。ここ数年の間に1kgあたり10円前後から、高いと60円程度になっていたこともありますが、ここではここ半年の水準として、1kgあたり45円としています。
• プラスチックの素材売却の相場も変動します。ここでは仮に1kgあたり7円としています。
• リユースの売却単価も参考値で、実際の商品の仕様や状態(故障や汚れの程度など)に応じて決まります。こちらのページ(マテバンクの買取価格(参考))に参考金額が掲載されています。
• マテハン(物流機器)を売却すれば売却分の金額が返ってくることになりますが、他に諸費用(例えばマテハン(物流機器)の解体や搬出にかかる費用、引取運賃など)が発生し、その分がマイナスされることになります。

リユースのメリットを更に大きくする方法 - マテバンクサイトへの出品 –

ここまでの説明の通り、マテハン(物流機器)のリユース(中古買取)は他の処分方法と比較して大きなメリット(金額にして2~7倍くらい)があります。

このメリットを更に大きく、1.5~2倍程度にできる可能性があるのが、マテバンクのサイトへの商品の出品です。

サイトに出品し、買い手とマッチングした場合に更に高価格で売却

売却したい商品をマテバンクのサイトに出品・掲載していただきます。サイトを見たお客様の中に、その商品をほしいという方がいらっしゃり、仕様や数量といった条件が上手くマッチングすれば、よりよい条件での売却が成立することになります。
マッチングした分だけ商品が売却され、移動されることになるため、輸送や保管にかかる無駄なコストを抑えられることが、売却条件がよりよくなる理由です。この時、商品を買われるお客様にとっても、通常の商品よりも安い価格での商品提供となるため、双方にとって大きなメリットが生まれることになります。

おわりに

以上のように、マテハン(物流機器)のリユース(中古売却)、そしてマテバンクへの出品売却には大きなメリットがある、はずなのですが・・・最近でもまだまだ、新しいお客様にお会いした際に、「そういえば少し前にネステナーをスクラップにしてしまった」というような、とてももったいないお話をお聞きしてしまうことが多くあります。もっと広く私たちのサービスを知って、活用していただくべく、もっと努力してサービスを充実させていきたいと思っています。

マテハン(物流機器)売却についてのご相談ご質問はこちらまで

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