物流機器のレンタルマッチング(お客様間のレンタル)サービスとその事例のご紹介

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今回は、物流機器(マテハン)のリユース(物流機器の中古買取と、販売およびレンタル)を手掛ける私たちマテバンクが、今後もっと皆様に活用していただきたいと考えている、新しい形態のサービスを紹介させていただきます。

マテバンクの「レンタルマッチング」

物流機器の“レンタル”を“マッチング”するサービス

マテバンクが「レンタルマッチング」と呼ぶサービスです。これは簡単に言いますと、物流機器(例えばラックやネステナー、カゴ台車)を保有しているが、使っておらず余っているという方が、マテバンクを経由して、逆にその物流機器(マテハン)を使いたい方を探し、レンタルするという、レンタルの貸し手と借り手をマッチングするサービスです。

貸し手のメリット 使っていない物流機器(マテハン)がレンタル収入を生む

使っていない物流機器(マテハン)をマテバンクが中古で買い取らせていただく場合は、お客様はその機器を手放すことになります。対してレンタルマッチングでは、お客様は物流機器を保有したまま貸していただくことになりますので、将来ご自身が必要になられたら、また使うことができます。

レンタルマッチングが成立すれば、そうでなければ保管して眠らせておき、保管コストを生むだけであった物流機器(マテハン)が、レンタル収入を生むことになります。コストがなくなって逆に収入が発生するという効果が期待できます。

借り手のメリット 安価なレンタルを活用

上述の通り、レンタルマッチングの対象になる物流機器(マテハン)は、貸し手側が使っていなくて余っている物です。レンタル料金は発生するものの、一般的に営利目的で提供されているレンタルサービスよりも、その料金設定は安価になります。貸し手と上手くマッチングすることができれば、借り手はこれまでよりもコストを抑えて物流機器(マテハン)のレンタルを利用することができます。
(マテバンクは元々、安価なリユース品を手掛けていますので、レンタルマッチングでなく通常のレンタルもお手頃な価格で提供しております。こちらのレンタル品一覧をご覧ください)

レンタルマッチングは、物流機器(マテハン)のシェアリングエコノミー?

シェアリングエコノミーとは

シェアリングエコノミーという言葉を、4、5年くらい前から特に頻繁に耳にするようになり、今はすっかり定着した感があります(むしろ最近は、あまりあえてはこの用語を聞かなくなった気もします)。
シェアリングエコノミーは次のように定義されるそうです。
「シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して個人と個人の間で使っていないモノ・場所・技能などを貸し借りするサービス」(シェアリングエコノミー協会のホームページより引用)  

物流、ロジスティクス関連のシェアリングエコノミーサービス

世界でも日本でも、物流、ロジスティクス領域において「シェア」をキーワードに沢山のサービスがスタートしています。日本での例を少しだけ挙げてみます。

空車(車両の空きスぺース)と荷物のマッチング

  1. ハコベル 
  2. PickGo
  3. docomap JAPAN
  4. DIAq

倉庫の空きスペースと荷物のマッチング

  1. Souco

「シェア」をキーワードに検索するともっともっと沢山のサービスが見つかります。しかし、シェアリングエコノミーの定義に照らすと、使っていない、余っているリソース(モノ・場所・技能など)にリーチしてそれが稼働する、というのが本来の主旨と思われるため、実はそれには合致しない、ただサービス提供者とユーザをマッチングするだけの、サービス提供者にとっての営業チャネルの一つになるという位置づけのものも多そうです。

どうでもいい話ですが・・・PickGoがもしGoPickだと、物流関係者は「誤ピック(ピッキング作業のミス、品物の取り間違い)」を連想してしまいそうで、PickGoになったのかなと初めて見た時に思いました。

マテバンクのレンタルマッチングも、一種のシェアリングエコノミー

マテバンクのレンタルマッチングは、物流機器(マテハン)の保有者が使っていない、余っている物流機器(マテハン)を、それを必要とする別のユーザにレンタルして稼働させようという試みですので、おそらくシェアリングエコノミーと言ってもよいのではないかと思います。(元々「シェアリングエコノミーをやろう」と考えたわけではなく、たまたまなのですが・・・。)

物流機器(マテハン)を、使っていないからと言って捨ててしまったり、スクラップにしてしまうともったいないですし、環境にも負担が掛かることになります。シェアによって資産を有効活用することが現実的な選択肢の一つになるよう、マテバンクはこのレンタルマッチングというサービスを成長させていきたいと思っています。

レンタルマッチングの事例紹介

まだまだ事例は多くないですが、ここ数年で実現したものを少し紹介させていただきます。標準的な仕様のもの(例えばパレットですと1100×1100や1400×1100など)をお使いですとマッチングしやすくなります。

ネステナーのレンタルマッチング

ネステナー150台を、マテバンクを経由してお客様間でレンタル。約1年間ご利用。

Zラックのレンタルマッチング

Zラック80台を、マテバンクを経由してお客様間でレンタル。約1年6ヶ月間ご利用。

クロスサポーターのレンタルマッチング

クロスサポーター20台を、マテバンクを経由してお客様勘でレンタル。1ヶ月程ご利用の後、借り手側が買い取ってしまいたいという意向を持たれ、売買のマッチングが成立。




レンタルマッチングは、ここまで触れて来ましたように、貸し手と借り手の双方に大きなメリットを生む可能性があります。ただ、貸し手と借り手の間で、物流機器(マテハン)の仕様(サイズや耐荷重)と数、そしてタイミングが一致しなければならないため、このマッチングはそうそう頻繁には成立しないかもしれません。もし、貸し手側のスペース等の問題でどうしても手放さなければならない場合は、中古買取のサービスにより高価買取させていただくこともできますので(マテバンクの中古買取相場はこちら)、期間を決めてレンタルマッチングにトライし、成立しなければ中古買取で処分する、という二段構えの方法がよいかもしれません。(物流機器(マテハン)の処分においてコストを抑えるコツはこちらの記事をご覧ください)

今後このレンタルマッチングが数多く成立し皆様のお役に立たせていただけるよう、マテバンクはお客様のネットワークの拡大と、サービスのブラッシュアップに努めてまいりたいと思います。

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