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パレットラック(重量ラック、重量棚)とは?

パレットラックとは、重量ラックや重量棚とも呼ばれ、各種荷物をパレットに載せたまま、パレットごと格納・保管するためのラックです。
1段あたりの耐荷重は1トンを超える商品が一般的で、棚の高さは保管物の荷姿に合わせて自由に調整することができ、組み立てや段増しも容易で便利なラックです。
パレットラックは、パレット単位で運搬や保管などの業務を行う物流現場や倉庫、工場などで広く利用されます。

ここではパレットラックの仕組みと構造を説明し、サイズや耐荷重などの仕様の選び方やレイアウト例を説明いたします。

パレットラックの仕組みと構造

パレットラックを構成する部材

パレットラックはトラス、ビーム、デッキチャンネルの3つの部材で構成されます。それぞれの部材を写真とともに説明します。

トラス

二本の柱を筋交いでつないだ面状の部材です。後述するビームを接合するための爪受けが柱の前面にあり、これにより棚段の高さを自由に調整できます。

ビーム

棚の梁にあたる部分の部材です。両端についたフックでトラスに固定します。棚1段あたり2本のビームが必要です。

デッキチャンネル


手前のビームと奥のビームを渡す形で取り付ける梁で、小梁やサブビームとも呼ばれます。ビーム側に溶接されたボルトにネジ止めして固定するタイプと、接合部がフック形状にっており、ビームにひっかけるだけのタイプがあります。1段あたり4本のデッキチャンネルを設置するのが一般的です。

サイズの選定方法(パレットサイズとの関係)

パレットラックのサイズは使用するパレットによって決まります。

奥行

パレットラックはビームの上に直接パレットが乗ることで保管物の荷重を受け止める構造になっています。そのため、パレットとパレットラックの奥行きは原則、同一のサイズに揃えます。
パレットが小さすぎてビームに直接荷重がかからない状態や、逆にパレットが大きすぎて、ビームから大幅にはみ出してしまう状態で使用するのは、パレットラック本来の性能を発揮できず、大変危険です。

横幅

一般的なパレットラックは1間口・1段あたり2枚のパレットが保管できるよう設計されています。例えば、幅1100mmパレットを使用する場合は、2枚の合計幅である2200mmに、フォークリフト操作のためのクリアランス300mmを加えた内寸幅2500mmのパレットラックが最適です。同じように幅1200mmのパレットを利用する場合は、内寸幅2700mmのパレットラックが最適です。
ビーム幅が約半分のサイズのパレットラックもあります。これは半間口とよばれ、倉庫内の柱部を避けて、効率的にレイアウトするため利用され、1段あたり1枚のパレットを保管できます。半間口の幅はW1100パレットで内寸W1300が一般的です。

棚段の高さ

トラスにはビームを設置する爪受けが一定間隔で設けてあり、段の高さはトラスの高さの範囲で自由に設定できます。調整可能ピッチは50mm程度が一般的です。
保管物の荷姿とフォークリフト操作のクリアランス(100mm程度)で段あたりの高さを設定します。

耐荷重の選定方法

パレットラックの耐荷重は一般的に1段あたり1,000㎏~2,500㎏となります。

耐荷重仕様は、一番重い荷物を基準にして決めます。例えば、1パレットあたりの最大重量が500㎏の場合は、耐荷重1,000㎏/段のパレットラックが最適で(1段あたり2パレット乗せるため)、パレットのあたりの最大重量が1,000㎏の場合は、耐荷重2,000㎏/段のパレットラックが最適となります。当然、耐荷重性能が高いほど価格も高くなりますので、コストを抑えるのためには必要最低限の仕様を選びましょう。

万が一、耐荷重以上の荷物を載せますと、ビームがたわみ、保管物の落下などの事故につながり大変危険です。

レイアウトの考え方と例

1台あたりの保管パレット数

パレットラック1台あたりに保管できるパレット数はビームの幅と段数で決まります。例えば、内寸幅2500mm、ビーム2段(天地3段※)のパレットラックであれば、1100×1100パレットを6枚保管できます。

※地面に直置きする分も含めた段数を天地段数と呼びます

単体と連結について

パレットラックをご購入する際、単体(または単立)、連結(または連立)という単語を目にするかと思います。ここでは単体、連結の説明をさせていただきます。

単体

「単体」とは、1間口あたりトラス(柱)が2本含まれる部材セットで「単体」1台のみで自立が可能です。

■「単体」イメージイラスト
出展:http://soufuku.com/gpr/palletrack.html

連結

「連結」とはトラスが1本しか含まれない部材セットです。「連結」のみでは自立設置できず、「単体」とセットで設置することが前提となります。「連結」を利用することで、トラスの片側を共有し、スペース効率を上げ、さらに価格も抑えられます。

■「連結」イメージイラスト

出展:http://soufuku.com/gpr/palletrack.html

レイアウト例

理解を深める一助として、パレットラックの設置レイアウト例をいくつか説明させていただきます。前提となるパレットラック仕様はW2500×D1100、天地3段とします。

通路幅はリーチ式フォークリフトで2400mm前後、カウンター式フォークリフトで3200mm前後とるのが一般的です。

※図中の”[“および”]”はトラスを、”⇄”はフォークリフトの動線を示します。

①単体1台、連結8台でレイアウト(最大54パレット保管)

連結の比率が高いレイアウトで導入コストが抑えられます。縦長のスペースが確保できる倉庫にお勧めのレイアウトです。

②単体3台、連結6台でレイアウト(最大54パレット保管)

縦長スペースが確保できない倉庫のレイアウト例です。壁沿いは1列で(単式と呼びます)、それ以外は2列で(複式と呼びます)レイアウトすることで、スペース効率を上げています。①と比較すると保管パレット数は変わりませんが、単体の台数が増えるため、導入コストは上がります。

③単体3台、連結14台でレイアウト(最大102パレット保管)

④単体5台、連結12台でレイアウト(最大102パレット保管)

上記のレイアウト例にはあげていませんが、設置場所に倉庫の柱などの障害物がある場合、前述の半間口タイプ(内寸幅1300mm、段あたり1パレット用)を有効活用して、効率的にレイアウトすることが一般的です。

新品と中古の価格比較

マテバンクでは中古のパレットラックを豊富に取り扱っています。中古と新品ではどのくらいの価格差があるのか調べてみました。

(2018年03月調べ)

※新品相場として、大手工具通販サイト、ラック通販サイト2つの、計3サイトから仕様を揃えて金額情報を取得し、その平均値を適用している。

このように弊社の中古商品であれば、新品よりも7割以上も安く、大幅なコスト削減が可能です。また、中古商品で必要台数がそろわない場合は、中古と新品を織り交ぜた提案も行っており、好評をいただいております。

パレットラックの導入をご検討のお客様はぜひマテバンクにご相談ください。

不要なマテハン(物流機器)の処分にかかるコストを削減するコツ – 売却の具体的なメリット –

倉庫や工場を退去したり移転する際に、それまで使用されていたマテハン(物流機器)やその他の設備、什器の処分が発生します。この処分の方法にはいくつかの種類があり、その選択を適切に行わなければ、処分にかかるコストが大きく膨らんでしまう可能性もあります。
ここではマテハン(物流機器)の処分にかかるコスト削減のコツを紹介したいと思います。

マテハン(物流機器)の処分方法

まず、マテハン(物流機器)の処分方法として代表的なものを3つ、ご紹介します。リサイクル(素材として売却し、再利用)、廃棄(ゴミとして処分)、そしてリユース(中古商品として売却し、再使用)です。

リサイクル(素材として売却し、再利用)

リサイクルは、マテハン(物流機器)に使われていた材料(金属やプラスチックなど)を、次の製品を作るための材料として再生するという方法です。
ラックやネステナーに使われる金属は、一度溶かして再利用されます。プラスチックも同様です。再生パレットと呼ばれる物を見かけることがあるかと思いますが、これはリサイクルされたプラスチックを活用した商品ということです。
リサイクルでは、素材毎にその時の相場価格があり、大体それに近い水準で、リサイクルを生業とする業者に買い取ってもらうことになります。

 廃棄(ゴミとして処分)

マテハン(物流機器)を産業廃棄物、要はゴミとして処分してしまう方法です。
処分にはお金がかかるため、お金を払ってマテハン(物流機器)を捨てる、ということになります。

リユース(中古商品として売却し、再使用)

マテハン(物流機器)をそのままの状態で売却し、次の使用者が再び同じように使用する(再使用する)のがリユースです。
そのままの状態で再使用することが前提となるため、余計なコストがかかりません。商品の価値に応じて売却価格が決まり、お金が返ってきます。

 コスト削減効果の比較(概要)

リユース、リサイクル、廃棄の順にコスト削減効果が大きい

コスト削減効果の大きい順に、リユース(中古商品として売却)、リサイクル(素材として売却)、廃棄となります。

マテバンクのアプローチ = 3R(リデュース、リユース、リサイクル)

マテバンクでは、倉庫や工場の移転・退去に伴って不要なマテハン(物流機器)が出る際に、そのコストをなるだけ小さくできるよう、対象の物を仕分けして、コスト削減効果の大きい「リユース>リサイクル>廃棄」の優先順で処分方法を決めて行きます。

できるだけリユース、リサイクルの対象を増やす考え方なので、廃棄の対象となるものは減ります。これはゴミの削減(Reduce)と言え、マテバンクのアプローチは、環境のための行動としてよく言われる3R(Reduce=ゴミを減らす、Reuse=再使用する、Recycle=再生資源として再利用する)と、ピッタリ一致しています。

リユース(中古売却)のコストメリット

この後、コスト面で具体的にどの程度の差があるものなのか、例を挙げて説明いたします。廃棄はお金がかかるばかりですので、リサイクル(素材売却)との比較を中心に行います。

「コストがかかる」というよりは、「お金が返ってくる」

ここまでコスト、コストと書いてしまっておりますが、実際にはリユースにすれば、お金が掛かるというよりは、売却益が出てお金が返ってくるケースが多くなります。

金属製品の場合のメリット

金属製のマテハン(物流機器)の場合は、金属スクラップとの比較になります。中量ラック、中軽量ラック、パレットラック、ネステナー、カゴ台車などが対象商品で、全て一般的には鉄製です。
下表にリユース(中古売却)とリサイクル(素材売却)の比較例を挙げます。

プラスチック製品の場合のメリット

プラスチックの素材買取との比較になります。例えば、パレットや折り畳みコンテナが対象になります。

※比較の前提
• 鉄スクラップの相場は常に変動します。ここ数年の間に1kgあたり10円前後から、高いと30円程度になっていたこともありますが、ここではその幅のちょうど真ん中くらいの水準として、1kgあたり20円としています。
• プラスチックの素材売却の相場も変動します。ここでは仮に1kgあたり7円としています。
• リユースの売却単価も参考値で、実際の商品の仕様や状態(故障や汚れの程度など)に応じて決まります。こちらのページ(マテバンクの買取価格(参考))に参考金額が掲載されています。
• マテハン(物流機器)を売却すれば売却分の金額が返ってくることになりますが、他に諸費用(例えばマテハン(物流機器)の解体や搬出にかかる費用、引取運賃など)が発生し、その分がマイナスされることになります。

リユースのメリットを更に大きくする方法 - マテバンクサイトへの出品 –

ここまでの説明の通り、マテハン(物流機器)のリユース(中古買取)は他の処分方法と比較して大きなメリット(金額にして2~7倍くらい)があります。

このメリットを更に大きく、1.5~2倍程度にできる可能性があるのが、マテバンクのサイトへの商品の出品です。

サイトに出品し、買い手とマッチングした場合に更に高価格で売却

売却したい商品をマテバンクのサイトに出品・掲載していただきます。サイトを見たお客様の中に、その商品をほしいという方がいらっしゃり、仕様や数量といった条件が上手くマッチングすれば、よりよい条件での売却が成立することになります。
マッチングした分だけ商品が売却され、移動されることになるため、輸送や保管にかかる無駄なコストを抑えられることが、売却条件がよりよくなる理由です。この時、商品を買われるお客様にとっても、通常の商品よりも安い価格での商品提供となるため、双方にとって大きなメリットが生まれることになります。

おわりに

以上のように、マテハン(物流機器)のリユース(中古売却)、そしてマテバンクへの出品売却には大きなメリットがある、はずなのですが・・・最近でもまだまだ、新しいお客様にお会いした際に、「そういえば少し前にネステナーをスクラップにしてしまった」というような、とてももったいないお話をお聞きしてしまうことが多くあります。もっと広く私たちのサービスを知って、活用していただくべく、もっと努力してサービスを充実させていきたいと思っています。

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