代表的な物流機器でもある「ネステナー」。
本記事ではネステナーの種類や特徴、購入する際の選び方、メーカーやオプション品、使い方や処分方法など、ネステナーにまつわるあらゆる情報を解説しています。
マテバンクは今までに数万台以上のネステナーの買取、販売を行ってきたネステナーの専門家です。
数多くのネステナーの取り扱ってきた経験や知識を基に、これからネステナーの購入を検討する方に向けてネステナーのすべてを徹底的に解説いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
Contents
- 1 ネステナーとは?
- 2 ネステナーの種類と特徴について
- 3 ネステナーを製造、販売している代表的なメーカー4社
- 4 ネステナーのメリット、デメリットについて
- 5 ネステナーとパレットラック、どちらを選ぶ?メリットデメリットを踏まえて最適なマテハンを選ぶには
- 6 ネステナーの選び方を解説!サイズ・積み重ね段数・耐荷重
- 7 ネステナーは特注で作成できる?規格品がマッチしない場合は有効な手段となるがコスト面がネックに
- 8 ネステナーの価格は?中古品は新品の半額以下の価格で調達できることも
- 9 ネステナーは中古品がおススメ!その理由について
- 10 ネステナーはレンタルもおススメ!短期利用なら購入するよりコスト削減できる可能性大
- 11 ネステナーを利用することによる事故は?BCP対策について
- 12 ネステナーは買取で処分できる!高価買取でコスト削減するならマテバンクへ
- 13 まとめ
ネステナーとは?
ネステナーとは倉庫で広く使われるスチール製の保管ラック/保管棚で、貨物を保管するために使用されます。
ネステナーはパレット、フォークリフトとセットで利用されるのが一般的です。
通常は2~3段積みで使用され、パレット積載の貨物を効率よく収納することが可能になります。
ネステナーというネーミングは「nest」(意味は「巣」、「入れ子」)に由来し、メーカーによって、ネスティングラック、ネスラック、スタックテナー、テナーなど様々な呼び名が付けられています。
ネステナーの種類と特徴について
ネステナーは大きく分けて正ネステナーと逆ネステナーの2種類があります。
ここではそれぞれのネステナーの仕様や特徴について解説します。
正ネステナーや逆ネステナーから派生した特殊なタイプのネステナーや、ネステナーと合わせて使用するオプション品についても合わせて紹介します。
正ネステナー
正ネステナーは荷物を乗せる格子状の面がラックの下部にあるタイプのネステナーです。
正ネステナーはパレットと同じように荷物の積載面下部にフォーク差し込み口があるため、荷物を載せたままネステナーごとフォークリフトで移動や積み重ねが可能です。
正ネステナーごとトラックに積み込むこともできるので、ネステナーから一度も荷物を降ろすこともなく移動から入庫、保管、出庫までおこなうことが出来るため、
拠点間の横持ち輸送などのシチュエーションで効率良く作業することが可能です。
正ネステナーはその取り回しの良さから倉庫内のレイアウトを頻繁に変更する必要がある現場向きのマテハンです。また、荷物を直接床に置きたくないシチュエーションにも適しています。
逆ネステナー
逆ネステナーは荷物を載せる格子状の面がラックの上部にあるタイプのネステナーです。
逆ネステナーの特徴は1台でパレット2段分の荷物を保管スペースを作れる点にあります。
正ネステナーと比較すると、少ない台数でより多くの保管スペースを作れることが逆ネステナーの大きなメリットです。
このコストパフォーマンスの良さが、現在のネステナー運用において逆ネステナーが主流となっている理由の一つにもなっています。
天井高が低く、什器設置の制約が厳しい倉庫においても、背の低いネステナーであれば多くの保管スペースを作ることが可能です。
正ネステナー、逆ネステナーから派生した特殊なタイプのネステナー
ステージ付き正ネステナー
正ネステナーの上部の左右のフレームにパレットを置くことができるステージがついているネステナーです。
パレットの利用が前提となりますが、逆ネステナーと同じく1台で2段の荷物を保管できます。
正逆両用ネステナー
上下どちらに置いても利用できるタイプのネステナーです。
荷物を載せる面を下にすれば正ネステナーとして、上にすれば逆ネステナーとしての利用が可能です。
ネステナーのオプション品について
次に、ネステナー本体と一緒に使用するオプション品を紹介します。
パレトップ
正ネステナーの最上段を有効活用するオプション品です。
導入することで保管量が1段分増えます。
設置した正ネステナーの最上段に1枚、設置することができます。パレトップ、トップなどと呼ぶことが一般的です。
連結パレット
逆ネステナー向けのオプション品です。2台の逆ネステナーの間に橋を渡すように設置して逆ネステナー1台分の保管量を増やすことができるオプション品です。
荷物を支えるフレームを共有することになるため、逆ネステナー自体の耐荷重が低下することになりますので重い荷物を扱う場合にはご注意ください。
中間棚
1台のネステナーの中間部分に追加段を設けるオプション品です。
未使用時にネスティングできるように収納可能なタイプが一般的です。
クランプ型中間棚(ネスロック)
ネステナーの4本の柱にクランプする形で取り付けるオプションです。追加で樹脂パレットを載せることができます。
耐荷重は500kg以下になることが一般的なので重い荷物を扱う場合にはご注意ください。
ネスバンド(ネスベルト)・ネステナー連結金具
「ネスバンド(ネスベルト)・ネステナー連結金具」は隣り合うネステナーの柱と柱を連結して、フォークリフトの接触などによる衝撃や地震の揺れによるズレ・転倒を防ぐための器具です。
マジックテープタイプとコの字型金具とピンで固定するタイプの2種類がありますが、どちらも用途は同じになります。
だるま
「だるま」はネステナーに積載したパレットの飛び出し・落下を防止する器具です。
ネステナーにはめ込むだけですぐに使用できます。
パレット収納時には爪が倒れるため、作業の邪魔にならず安全性を向上させることが可能です。
コンビ止めバー・金網ガード
「コンビ止めバー・金網ガード」はともにネステナーの側面にバーもしくは金網を設置し、積載物の落下を防ぐオプション品となります。
基本的にはバー・金網ともに取り外しが可能なため、積載物が落下する心配が無い場合には通常のネステナーとして使用することができます。
底板
「底板」はネステナーの貨物積載面に板を貼り付け、小さな貨物の落下を防ぐオプションです。
底板を張り付けることによりパレット以外の小さい荷物を載せることが可能になります。
底板の材質は鉄板と合板(ベニヤ板)のどちらかである事がほとんどです。
ネステナーを製造、販売している代表的なメーカー4社
岡田工業株式会社(ネスラック)
岡田工業株式会社は群馬県太田市に本社を構える昭和21年創業の会社で、各種搬送機器の設計から製造、販売までを手掛けています。
岡田工業製のネステナーは「ネスラック」という呼び名で知られています。
ネスラックの他にもポストパレットやボックスパレット等、各種搬送用パレットも取り扱っています。
三栄マテハン株式会社(ネスティングラック)
三栄荷役機械株式会社は1962年(昭和37年)に設立された会社で、現在は東京都台東区に本社があります。
逆ネスティングラック「サンクロスターハイ型」、独自構造のピン型正ネスティングラック「サンクロスターロー型」をはじめ、パレットステージやI型折りたたみカゴ台車「アイカーゴ」など、独自のマテハンを数多く扱っています。
無鉛の粉体塗装を採用し、環境に配慮した製品を製造していることも三栄製マテハンの特徴です。
エレクター株式会社(ネステナー)
エレクター社のネステナーはレールオンレール方式という独自構造により、高い耐震性能がある事で有名です。
またネステナーの前面の柱を四角ではなく5角パイプを採用することで、クリアランスが確保される事による作業性の高さもエレクター社製ネステナーの特徴の一つです。
株式会社松井工業(ネステナー)
株式会社松井工業は昭和40年に創業した埼玉県の会社です。
一般的なネステナーだけの取り扱いだけでなく、独自に開発した新形状の「ネステナーV型」は、床面形状がV字型となっておりパレットの9箇所を支えられるため、パレットのたわみや破損、積載貨物へのダメージを防ぎます。
ネステナーのメリット、デメリットについて
次にネステナーと他のマテハンと比較した際のネステナーのメリット、デメリットについて解説いたします。
ネステナーのメリット
保管効率の向上
ネステナーを導入することで貨物の保管効率が向上します。
倉庫の天井高とネステナーのサイズにもよりますが、最大で4段分の保管スペースを作る事ができ、保管効率も平置きと比較すると4倍に向上します。
レイアウトを自由に変更可能
ネステナーはパレットラックと異なり設置に際してアンカー固定等の施工が不要なため、自由に配置を変更する事が可能です。
正ネステナーは積載面がラック下部に付いているため、ネステナーと貨物を同時に運搬できます。
そのため貨物を収納したままレイアウトの変更も可能となります。
後入れ先出し(LIFO)が許される状況であれば、フォークリフトの動線も潰して隙間なく詰めて保管することで大幅に保管効率を向上させることもできます。
未使用時はコンパクトに保管
未使用時はネステナーを入れ子上に積み重ねておく(ネスティング)ことでネステナー自体の保管スペースを圧縮できるため、荷物の少ない閑散期には倉庫スペースを他の目的に有効活用することができます。
高さなどのサイズに依存しますが、一般的には5~8段程度積重ねて保管することが可能です。
ネステナーのデメリット
高さ調節が柔軟にできない
ビームの高さが自在に調節出来るパレットラックと異なり、ネステナーは高さを自由に調節することができません。
そのため取り扱い貨物のサイズが変更になった際は高さの都合で収納ができなかったり、保管スペースをロスしてしまうケースが発生してしまいます。
この場合、中間棚やクランプ型中間棚(ネスロック)を使う事で問題を解消出来る可能性があります。
段積みするとバランスが悪くなり、高い位置に重量物を置くことが出来ない
ネステナーを2段積み、3段積みした場合、1350mm前後の幅に対して高さが5,000mm程度と背が高くなり、上段部分に重量物を載せると非常にバランスが悪くなり、転倒の危険性が増してしまいます。
そのためネステナーを高積みする場合は積載物の重量バランスを考慮する必要があります。
ネスバンド(ネスベルト)・ネステナー連結金具を使用し、隣り合うネステナーを連結させることも転倒防止対策の有効な手段となります。
ネステナーとパレットラック、どちらを選ぶ?メリットデメリットを踏まえて最適なマテハンを選ぶには
ネステナー以外にもパレット収納用マテハンはいくつか存在し、代表的なものとしてパレットラックがあります。
倉庫規模や倉庫運用の方法以外にも取扱商材の特性や繁閑期の有無など、ネステナーとパレットラックのどちらが最適なマテハンになるのかはお客様の環境によって異なります。
こちらについては以下の記事で解説しておりますので、ネステナーもしくはパレットラック導入を検討中のお客様はぜひご覧ください。
ネステナーの選び方を解説!サイズ・積み重ね段数・耐荷重
ネステナーはサイズ、耐荷重、色、形状、段重ね方法などバリエーションは多岐にわたります。
マテバンクでも様々な種類のネステナーを取り扱っていますが、多くの在庫の中から、お客様に合ったネステナーはどのように選べば良いのでしょうか?
ココではネステナーを選ぶ際に注意するポイントについて解説いたします。
ネステナーのサイズ
ネステナーのサイズは保管する荷物の荷姿から逆算して決めることが一般的です。
詳しくは以下の記事で解説しています。
最大積み重ね段数
ネステナーを何段積みにして運用するか?という観点も重要なポイントです。
ネステナーの最大積み重ね段数はネステナーの高さによって決められています。
詳しくは以下の記事で解説しています。
積み重ね方式(上ピン、下ピン、レールタイプ)
ネステナーの積み重ね方式は大きく分けて上ピンタイプ、下ピンタイプ、レールタイプの3種類です。
サイズが同じネステナーでも、積み重ね方式の違いにより段積みができないケースが発生しますので、購入時には積み重ね方式にも注意しましょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。
耐荷重
ネステナーの耐荷重も重要なポイントです。
ネステナーの耐荷重は1000kgが一般的ですが、2mを超えるような背の高いネステナーや、幅広のネステナーは500kg~700kg程度の耐荷重のものもございます。
重量物を保管する際は購入前に耐荷重についても確認しましょう。
パレット積載面の形状
ネステナーのパレット積載面もいくつか種類があります。
ココでは代表的な井桁、木桁の2種類を紹介します。
井桁
ネステナーのパレット積載面で最も一般的なのが井桁タイプです。
井桁タイプはパレットの強度の弱い部分と接してしまい、長期間の保管や重量物の保管の際にパレットが破損するリスクがあります。
木桁
井桁タイプのデメリットを改善したのが木桁タイプです。
木桁タイプはパレットの強度の高い部分と接する構造になっており、パレット破損のリスクを抑えられます。
ネステナーの色
ネステナーの色も購入の際に検討する要素の一つです。
既存のネステナーと色を合わせたり、倉庫での運用の際にネステナーの色によって保管商品を分類するケースなど購入の際に色を指定されるケースもございます。
ネステナーは特注で作成できる?規格品がマッチしない場合は有効な手段となるがコスト面がネックに
特殊なサイズのパレットや、大型の商材を保管する際、既製品のサイズではマッチしないケースがありますが、そのようなケースではネステナーを特注することで対応できる可能性がございます。
ご希望の寸法、耐荷重を指定してメーカーに依頼することができますが、コスト、納期の面で注意が必要です。
ほとんどの場合は最低ロット(10台以上が一般的)が設定されており、台数によって大きく金額は変動します。
受注生産となるため納期も2-3ヶ月、台数によってはそれ以上かかる場合もあるため、特注でネステナーを導入する際は導入スケジュールにも注意しましょう。
マテバンクでも特注ネステナーのご対応ができますので、特注品が必要な際はお問い合わせください。
限られた予算内で多くのネステナーを調達したい場合は新品より中古品がおススメ
マテハンの導入に予算はつきものですが、限られた予算内で多くの台数を調達したい場合はやはり新品より中古品がおススメです。
中古ネステナーであれば新品の1/2~2/3程度の価格で調達が可能です。
ネステナーの価格は?中古品は新品の半額以下の価格で調達できることも
新品ネステナーの価格
ネステナーの新品価格は直近の鋼材価格の上昇に伴い販売価格が上昇しております。
2022年10月現在の販売相場は17,000~19,000円近くとなっており、数年前と比較して1.5~2倍近く価格が上がっています。
中古品ネステナーの価格
ネステナーの中古品価格はおおよそ新品ネステナーの半額~20%OFF程度の価格で購入することが可能です。
一般的な規格(W1350xD1200xH1500~H1700)は需要が大きいため新品価格の2割ほど安い価格ですが、幅広、もしくは背が極端に高い・低いなど一般的な規格から外れたネステナーは新品価格の半額程度で購入出来る場合もございます。
ネステナーは中古品がおススメ!その理由について
マテバンクでは中古品ネステナーを多数取り扱っており、自信を持って中古ネステナーのご利用をおススメしております。
ココでは中古ネステナーをおススメする理由についてご説明いたします。
新品よりも安価に調達が可能
先ほど説明した通り、中古ネステナーは新品よりも安価に調達することが可能です。
物価、人件費が上昇し続ける現状で、中古ネステナーを選ぶ事は最も簡単にできるコスト削減手段になります。
中古ネステナーは新品と遜色なく使用できる
ネステナーは中古品でも問題なく使用することができます。
倉庫内で使用するマテハンでお客様の目に触れる事がないため、多少の傷・サビがあっても問題になりません。
マテバンクで取り扱っているネステナーは使用に支障が出る歪み・ヘコミのあるネステナーは検品時に不良品として弾き、問題なく使用できる商品のみ販売を行っております。
即納対応が可能
新品は発注のタイミング、発注台数によっては受注後製造となり、注文後2ヶ月以上納期がかかる場合がございます。
マテバンクの中古ネステナーはすべて倉庫に在庫がありますので即納対応が可能です。
最短で発注後3-4日程度でお届けすることができます。
※納入先、保管倉庫によって最短納期は異なります
1点モノ、在庫限りの商品になりますので、お客様の倉庫にピッタリの商品を見つけたらお早めにお問い合わせください。
中古ネステナーを使う事は環境にも優しい
中古ネステナーは価格面だけでなく、環境にも優しい選択肢です。
すでにあるものを再利用(リユース)することは資源の消費、二酸化炭素の排出を抑える事に繋がります。
中古ネステナーの利用はSDGs(持続可能な開発目標)の重要課題でもある「環境保護」に貢献します。
ネステナーはレンタルもおススメ!短期利用なら購入するよりコスト削減できる可能性大
ネステナーはその特性から購入だけでなくレンタルにも適したマテハンです。
パレットラックと異なり設置の際に施工が不要で設置や撤去がカンタンに行えるため、
借りたいときに借りて不要になったら返却するレンタル方式でネステナーを利用しているお客様も多くいらっしゃいます。
マテバンクでもネステナーのレンタルサービスを提供しています。
中古ネステナーを使用しているため、日額最安10円~と一般的なレンタル・リース会社よりも安価な価格帯で提供しております。
短期間だけネステナーを利用したい際はぜひマテバンクのレンタルサービスをご利用ください。
ネステナーを利用することによる事故は?BCP対策について
倉庫運営において事故・労災の防止は永遠の課題です。
ネステナーは施工せずに使用が可能なため、パレットラックと比べて安定性が低く、事故リスクが高いのではないか?と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
地震やその他災害によるネステナー転倒の事故事例は?
今のところ、地震やその他災害によるネステナー転倒などの大きな事故事例は無いようです。
しかしネステナーの運用方法によっては事故リスクを高めてしまう場合がありますので、運用時は以下の点に注意することが必要です。
ネステナーの運用におけるBCP対策
適切な通路幅を確保し、フォークリフトが安全に作業できるスペースを設ける
ネステナーを設置する際はフォークリフトが安全に操作できる通路幅を設けましょう。
通路幅はリーチ式フォークリフトで2400mm前後、カウンター式フォークリフトで3200mm前後とるのが一般的です。
段積みしたネステナーの上段に重量物を載せない
上段に重量物を載せるとバランスが悪くなり、転倒の危険性が高まります。
重量物は1段目に保管し、上段には軽量の荷物を収めるよう運用しましょう。
ラップ巻きで荷崩れを防ぐ
商品にラップを巻く事で災害時・事故発生時の荷崩れを防ぐ効果が期待できます。
特に上段部で保管する荷物は荷崩れしてしまうと重大事故に直結するため、ラップ巻きすることで未然に防ぐことが可能です。
ラップ巻きした荷物をバラして出荷した場合は、ほどいたラップが他の荷物に接触しないようにしましょう。
ラップが他の商品に接触していた場合、パレットを引く際に他の荷物を巻き込んでしまう危険性があります。
パレット・荷物のはみ出しを防ぐ
ネステナーからパレットや荷物がはみ出していると積載バランスの悪化、フォークリフト運転中の事故に繋がりかねません。
業務中、業務終了時ともに保管状況のチェックは欠かさずに行いましょう。
日常点検を行う
ネステナーは基本的にメンテナンスの必要がない商品ですが、長期間ご利用されている場合や屋外で使用している場合は、劣化して本来の機能を十分に発揮できない場合がございます。
日常的に以下のポイントの点検を行い、不具合があった場合はすぐに使用を中止してください。
点検のポイント
- フレームの接合部分やストッパーなどの溶接部分が外れていないか?
- 錆による腐食が進んでいないか?
- 柱やフレームに曲がりやへこみがないか?
上記のようなネステナーは使用を中止し、ネステナーの入れ替えを検討しましょう。
ネステナーを入れ替える
長期間使用して劣化したネステナーを入れ替えるのもBCP対策の一つです。
ネステナーの耐用年数は一般的に5~10年なので、劣化が目立つネステナーは交換も検討しましょう。
ネステナーの耐震性能について
今後30年以内に発生する可能性が高いと言われている南海トラフ地震をはじめ、日本では頻繁に大きな地震が発生します。地震に対する対策、リスク管理は倉庫運営のBCP対策においても最重要課題の一つとして位置づけられます。
ネステナーはシンプルな構造ではありますが、他のマテハンと比較しても高い耐震性能を有しており、
大きな揺れに対しては、ネステナー全体が床を滑って前後左右に移動することで地震の揺れを吸収し、荷崩れを防ぐ構造となっています。
平成7年の阪神淡路大震災でも「倒壊が少なく、商品を安全に保管できるラック」と評価されており、1993年7月の北海道南西沖地震でもその耐震性を証明しています。
また平成11年2月に厚生労働省産業安全研究所で行われた『振動試験』では、“震度7(最大加速度455gal)で異常なし”との結果も出ており、耐震性については厚生労働省からも一定の評価を受けています。
ネステナーの運用におけるBCP対策は?
ネステナーは買取で処分できる!高価買取でコスト削減するならマテバンクへ
ネステナーを処分する際、スクラップではなく買取で処分出来ることをご存知ですか?
ネステナーは中古マテハンの中でも特に需要が高く、買取価格も高値が付きやすい商品です。
同じトラック1台分(56台)を引き取る場合でも、マテバンクに依頼した場合ではスクラップと比較して182,000円もお得に処分が出来ます。
※上記画像はあくまで一例です。ネステナーのサイズ、状態、住所によって価格は異なります。
マテバンクの買取についてはこちらのページで詳しく紹介しております。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
ネステナーについてのご相談はいつでも承っておりますので、何かございましたら是非マテバンクまでお気軽にお問い合わせください。